僕は彼女と逃げることを選んだ。
彼女は満面の笑みでうっすらと涙を浮かべながら僕の手をひき、かけてゆく
全てはあの日から始まった
流れ着いたのは孤島 僕は漂流してしまったようだ
一本の細道を歩き続けること、ちょうど半刻ほどだろうか 大きな敷地に出た
そこには校舎が1つ建っていた
その校舎はさびれてはいるものの不思議とここで過ごしたかのような居心地の良い感覚に陥る
草木が大茂った校舎 この学び舎の一室で僕たちは集まった 真面目な青年 ツンとした青年 眼鏡をかけた肥満体の青女 スレンダーなお姉さん風青女 僕 そして不思議な青女
僕たちはここで生活を始めた 知らないもの同士仲良くやれていた その校舎には不定期ではあるが、人が訪れ、徐々に集まった皆んなで学園生活を送っていた だが数ヶ月経った頃 その不可解な事件は起こる

仲間が1人ずつ死んで行く
殺人鬼を探し続ける日々
不安と恐怖に苛まれながら過ごす 精神的に追い詰められ仲違いもし始め関係は最悪に
コロシアイも始まる
疑心暗鬼に陥る日々 誰も信用できなくなっていた
繰り返す 繰り返す
遂にこの島のシステムを発見する
それがあの不思議な少女
彼女は利用されていた 大元のシステムの命令を受けているだけだと 本当にしたくないんだと だがやらなければ消えてしまうと
僕だけに明かしてくれた真実 僕はそっと彼女の身体を引き寄せ抱きしめた 彼女は驚きを隠せずにいたが、徐々に力が抜けてゆき 涙を浮かべながら微笑んでいた
僕は守ってあげたかった
好きという言葉だけでは抑えきれない衝動
彼女が無事で居られるなら僕は何でもしてあげられる
彼女が殺人鬼だということはもう皆に知れている
皆は殺しに来るだろう 僕は彼女と逃げることを選んだ そう耳元で告げると 「私を優しく包んでくれたのはあなただけだよ 私はあなたとずっといたい」とそっと言葉にした
彼女は振り返り涙を浮かべながら微笑み手を差し伸べながら僕にこう告げた
「私と共に逃げてください」
僕は彼女の手を取り告げた 
「行こう」
二人は階段を駆け下り姿を消した